交通事故や加齢などが原因となって起きる脊柱管狭窄症
脊柱管が狭窄する脊柱管狭窄症

その結果、神経を圧迫して痛みや痺れという症状が現れることがあるんですね。
このような症状が頸椎の脊柱管に発生することを頚椎脊柱管狭窄症(けいついせきちゅうかんきょうさくしょう)と言い、腰部に発生することを腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)と言います。
先天性脊柱管狭窄症とは?
脊柱管狭窄症には、先天性のケースと後天性のケースがありますが、先天性の脊柱管狭窄症を先天性脊柱管狭窄症と言い、後天性の脊柱管狭窄症を後天性脊椎狭窄症と言います。先天性脊柱管狭窄症は、脊柱管が生まれた時から狭く、それが原因となって発症することになります。ただ、生まれた時から脊柱管が狭いからと言って、100%の確率で脊柱管狭窄症を発症するわけではありません。
仮に脊柱管が狭い状態で生まれてしまっても、脊柱管狭窄症を発症しない人はいるんですね。しかしながら、生まれながらにして脊柱管が狭いわけですから、一般的な方よりも発症する確率が高いことは間違いのないところであります。
後天性脊椎狭窄症とは?
後天性脊椎狭窄症は、脊柱管が正常な状態で生まれたものの、後天的に何らかの原因により脊柱管が狭まって発症することになります。後天性脊椎狭窄症を発症する原因には様々なケースがありますが、最も多く見られる原因は加齢によるものなんですね。
私たちは生きている限り、老化を避けることができません。そして、年を取ってまいりますと、身体的にも様々な不調が現れてくることは、けっして珍しいことではないでしょう。そんな老化が引き金となって現れてくる身体的な不調の一つが、後天性脊椎狭窄症なのであります。
人間の背骨にある脊柱管と呼ばれる組織は、老化現象によって少しずつ狭くなってまいります。そんなことから脊柱管狭窄症は、ご高齢の方に多い病気でもあるのです。
また、脊柱管が狭くなる原因は加齢だけではありません。例えば、毎日重量のあるものを持つような仕事をされている方、長時間にわたって同じ姿勢で仕事をしている方たちは、腰に大きな負担がかかることから、脊柱管が狭くなる可能性があります。
さらに言えば、交通事故などが原因で脊椎狭窄症を発症することも少なくありません。
このような交通事故や加齢はともかくとして、生活習慣が原因なって発症する脊椎狭窄症は、個人の努力で予防することができますので、日常生活を見直すべきかもしれませんね。