五十肩を改善するアイロン体操
運動療法を始めましょう

しかし、痛みが和らいできたなと感じることができるようであれば、運動療法を始める必要が出てまいります。五十肩が急性期から回復期に移行しているのであれば、安静にしておくだけではいけません。
なぜならば、関節というのは動かさないで固定した状態にありますと癒着してしまうんですね。
※癒着(ゆちゃく)とは?
元々は離れていた組織同士が、炎症などによって組織面がくっついてしまうことです。
ここで言う運動法は、ストレッチのことになります。五十肩からくる肩の激痛から持ち直して、痛みが徐々にでも引いてきたらできるだけ早い段階でストレッチを始めると良いでしょう。
アイロン体操をしてみましょう
急性期は強い痛みが続いているとは思いますが、そんな状況でも物を持つことができるのであれば、アイロン体操をやってみてもよいかもしれません。あくまでも無理はしないでくださいね。実際にやってみて、続けられそうであればお勧めできます。
【アイロン体操のやり方】
(1)まず最初に、痛みのない方の手をテーブルなどについて支えにして下さい。
(2)痛みのある方の手をアイロン、またはそれの相当するものを重りとして持って下さい。
(3)アイロンを持った手を前と後ろ、そして右と左という感じで静かに揺らします。
以上の方法がアイロン体操のやり方になります。最初は痛みなどから戸惑いがあるかもしれませんが、体操に慣れたら回数を増やしてみましょう。
この時も、やはりやり過ぎにはご注意下さいね。やり過ぎは症状を悪化させることになります。あくまでも無理なく適度に行うことが大切なのです。
従来は、急性期は安静にするべきであると考えられていましたが、最近では回復を早めるためにも、また肩関節の癒着を防ぐ意味でも、痛みの状況の注意しながらリハビリのための運動療法を取り入れるケースの方が増えております。
※>>五十肩を改善するストレッチ<<に続きます。