五十肩の治療方法~慢性期と回復期~
※>>五十肩の治療方法~急性期~<<からの続きです。
安静が必要な急性期

急性期は炎症が酷い状態にあるはずですので、安静第一にするために三角巾などで腕を吊るようにして、腕を極力動かさないようにします。
また激しい痛みを伴いますので、消炎鎮痛薬で対応することになるでしょう。しかし、それでも治まらないケースもあります。
そのような場合、そして痛みが激しくて夜も眠れないとうことであれば、痛みを伝達する神経を麻痺させるために局所麻酔薬を注射することもあります。
この時期が五十肩の一番辛い時期と言ってよいかもしれませんね。
五十肩の慢性期と回復期
【五十肩の治療~慢性期~】五十肩も慢性期に入りますと、痛みも大分落ち着きをみせ始めます。腕などを動かすと痛みがあるというくらいになるでしょう。逆に言えば、動かさなければ痛みがありませんから、急性期と比べましてもかなり楽になるはずです。
薬の使用は、痛みが出ている時だけにして温熱療法を主に行っていくことになります。お風呂に入ってよく温めたり、ホットパックやカイロなどで意識して肩を温めるようにしましょう。
また、関節は癒着してしまいますと、リハビリが大変なことになりますので、肩を動かす体操をする必要があります。
【五十肩の治療~回復期~】
五十肩の回復期に移行しますと、痛みもかなりなくなって腕を動かしやすくなってまります。そしてこの時期は、体操療法を主に行っていくことになります。
回復期に入って痛みがなくなったからといって油断してはいけません。この時期に体操療法を怠けたりしますと、運動障害を起こしてしまって、腕が動かしにくくなってしまう可能性があります。
運動障害の状態が長期に渡る可能性もありますのでご注意下さい。
具体的な体操療法には色々ありますので、主治医とよく相談の上、自分自身がやりやすい体操を実践するようにしてください。
ちなみに五十肩で手術まで必要な方はほとんどいませんが、ゼロではありませんので念のため。